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説得力があり、選ばれる留学志望理由書の書き方

留学志望理由書の無料添削サービスは、2018年5月28日を持って終了しました。みなさん、多数のご利用をありがとうございました。今後は、有料となります。

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大学で学生たちの留学志望理由書を添削する機会がよくあります。

 

大学の交換留学などで、海外の大学に派遣される場合には、避けては通れない書類ですね。

しかし、学生たちの志望理由をチェックしていると非常に残念な志望理由書が多々見受けられます。

 

今回は、どうしたら効果的な志望理由書を書き上げて、審査員に好印象を与えられるのかについて解説したいと思います。

 

対象は、交換留学や派遣留学など、大学の代表として海外の大学に派遣される1年以上の留学を希望している方となります。

 

では、具体的にどうしたら、説得力があり、魅力的な海外志望理由書が書けるのかを見ていきましょう。

 

と言っても、一番大切なことは、基本姿勢を忘れないということです。

それは、あなたは、海外の「大学」に学びに行くということです。

 

「当たり前だろ」と思われるかもしれませんが、意外とこのことが、志望理由書に落とし込めていない人が多いです。

 

どういうことかと言うと、学生の志望理由を見ていると、100%出てくるキーワードが3つあります。

それは、「語学力を身に着けたい」、「グローバル体験をしたい」、「異文化交流をしたい」です。

 

いかにも、"留学"志望理由書っぽいですよね。

 

もちろん、間違いではないのですが、どうしても陳腐な印象を与えかねません。

 

やはり、審査員はあなたを大学の代表として、しかもお金を支給して派遣するわけですから、もう少し具体性があって、オリジナリティがないと、訴求力がないわけです。

 

そして、何よりも大事なことは、「大学とは何をする場所か?」をあらためて考えてみることです。

 

「勉強するところ」「サークルで友達をたくさん作るところ」「バイトをたくさんして、コミュニケーション力を身につけること」など、今の大学生は色々なことを言うかもしれませんが、正解は「学問」をする場所です。

 

みなさんは、大学4年間を卒業したらどのような"学位"が手に入るか知っていますか?

これもびっくりすることなのですが、意外とみなさん出てこないと思います。

 

正解は、「学士号」です。

つまり、大学とは、学士、すなわち学者になる人を育てる場所なんですね。表向きは。

 

学士の上には、博士号、修士号があるので、正確には、学者の卵を育成するのですが。

 

もう一つ大事な視点は、利他の視点を持つということです。

 

とかく、志望理由となると、◯◯したい、△△を学びたい、などと自分志向になってしまいがちですが、これからは、当たり前ですが、「社会にどう貢献できるか」という視点を持つようにしてください。

 

高校までは、まだ自分を磨きの途中ですから、自分目線でもよかったのですが、大学生ともなれば、社会人の一歩手前な訳ですから、ぜひこの「利他の視点」を志望理由書の中に入れるようにしましょう。

 

ちょっと話がそれたかもしれませんが、海外留学も例外ではありません。

「語学力を身につける」「グローバル体験をする」「異文化交流をする」ではなく、「学問を学び、社会に貢献できる」ようになるために行くという本筋を外さないようにしてください。

 

ですから、ポイントは、「海外で自分はどのような学問を学びたいか、具体的に、オリジナリティを出しながら、利他志向で書く」ということになります。

 

??となったかもしれませんが、まずは、以下の実際に学生が書いた志望理由書を見てみてください。

 

数年前に実際に私が学生の留学志望理由書を添削した時に、学生が最初に提出してきた原稿です。

 

 ポイントである、「学問的観点」、「オリジナリティ」、「具体性」、「利他目線」が入っているのか見ていきましょう。

 

まず、赤線の以下の部分です。

 

"レベルが高い点"

 

アメリカの大学=レベルが高い、という非常に主観的な論理展開となっています。"レベルが高い"とは具体的にどのような内容を指すのか、を客観的に理由と共に述べてください。

 

次に、

 

"世界の中心であるアメリカ…"

 

と書かれていますが、これも自分のイメージに基いた主観的な陳述になります。

 

"グローバル化が進む日本やそれ以外の国でも十分通用するビジネスノウハウ…"

 

そんなスーパーなノウハウはありません。

 

グローバル、アメリカ、世界の中心という、いかにもそれらしいワードが載っていますが、「具体性」に欠けています。

 

次に、青色の部分を見てみましょう。

 

"留学を通じて、ただ英語のスキルを磨くだけでなく、今まで出会ったことのないさまざまな価値観、考え、文化を持った人々と関わり、人間的にも成長したいです"

 

まずは、冒頭でも述べたように、建前上は、「海外には、英語を学びに行くのではなく、学問を学びに行く」ですので、英語を使って「何」を学びたいかに焦点を当てるようにしましょう。ここでは、今まで出会ったことのないさまざまな価値観、考え、文化となっていますが、これらを「学問」としての言葉に置き換えることが必要です。

 

例えば、異文化コミュニケーション論、人間コミュニケーション学、人類学、文化人類学などです。

単に、色々な価値観、文化、考えだけでは、日本でも十分学べるでしょう。

 

さらには、なぜ、こうした学問を学びたいのかの理由を、自分の独自性(オリジナリティ)を出して述べるのがポイント。

 

例えば、

 

「私は、高校の時に、オーストラリアの高校に留学した時、日本の授業の雰囲気と全く違うことにびっくりしました。日本では、先生がずっと話をして、生徒はそれを聞いて、板書された内容をノートに写したりしますが、オーストラリアでは、逆に、先生が話す量は少なく、むしろ生徒が話す時間がとても長かったです。

 

これは、日本を含めた韓国、中国の教育は、儒教の影響を受けていて、教師主導型と呼ばれる教育スタイルであることがわかりました。一方、オーストラリアなどの西洋教育は、人との対話を大切にするソクラテス哲学の影響であると教わりました。

 

私は、将来、国際的に活躍できる日本人を育成していく教育職に就きたいと思っています。そこで、まずは、上記のような根本的な異文化間の価値観の違いを学びたいと思い、異文化コミュニケーション学を学びたいと思っています。」

 

のように、自分のオリジナルな体験を元に、具体的に何を学びたいのか、学術的な観点から、書いていくわけです。

 

最後に、以下の箇所を見てみましょう。

 

"海外へ行き、現地の文化、価値観に触れるは人間の深みを増す絶好の機会だと思います"

 

この文書を通じて、終止「自分目線」しか入っていないことに気付くでしょう。

 

「海外へ行き、専門的な知識を得た暁には、自分はどういう理想の人間になって、社会にどう貢献できるか」という視点を必ず入れましょう。

 

こう言うと、「いや、そんな社会に貢献するなんて、自分には無理」なんて思うかもしれません。実際にも、1人の大学生が留学した所で、社会が変わることなんてありえません。

 

ただ、「私は、周りの人に貢献したいと思っていますよ」という姿勢を見せることが大切なのです。

 

以上で指摘したことを踏まえて、留学志望理由書を書く時のテンプレートを示します。

 

最後に、上記のアドバイスを受けた学生が修正をした志望理由書を掲載します。

実体験→目標→学問的視点→将来像という流れが、一貫性を持って出ていますね。

 

実体験という具体的なエピソードを入れることで、オリジナリティが出ています。その後の目標がなぜ生まれたのかにも説得力が出ます。

 

さらに、留学をするという行為にも一貫性が生まれます。

 

"T工科大学では共同学位プログラムという国際関係と貿易を学ぶための、アメリカ人と留学生が共に学ぶ場が設けられている。そこでは、少人数の授業でアメリカ人の価値観や国際的なビジネス文化に特化して学習したり、現地の生産、運用管理マーケティングが学べたりするので、T大学への留学は最適だと考える"

 

ここでは、具体的な学術用語は出てきていませんが、志望するT大学で提供されている授業の具体的内容について触れられています。さらに、その授業内容が、自分の将来の目標とどうつながっているかが明記されており、一貫性が保たれています。

 

最後に、将来像の部分では、自分目線だけではなく、社会貢献の視点が盛り込まれています。こうした視点を入れることで、大学側も「この学生にお金を出したい」と思うわけです。

 

以上のことは、トビタテ留学JAPANのような、国が奨学金を出すプログラムにもぜひ応用させていただきたいものです。

 

使い古された陳腐な表現を使って、当たり障りのないことを書けば良いということではありません。

 

交換留学、派遣留学、奨学金留学などの留学志望理由書には、それだけのクオリティが求められるということです。

 

『留学目標の設定の仕方』の記事も参考にしてみてください。

 

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